キャットダンサー

ハコ(我が家の猫)も、いわゆる「ねこじゃらし」が大好きです。最近はペットショップに限らず100円ショップでも「ねこじゃらし」が売られていて、ついつい買ってしまいます。

ですが、遊び終わった後で飼い主がうっかり置きっぱなしにしたねこじゃらしが、いつのまにか「ヒモの部分だけなくなっている」という事故が何度か起こりました。そう、ヒモのようなものを、猫はかじって、飲み込んでしまうのです。ちなみに不織布マスクの耳かけのヒモもやられたことがあります。

手術のような深刻な事態はさいわい経験していませんが、誤飲を防ぐのは飼い主の責任です。なんとかしなければ、と思っていました。

そういえばデパートのペット売り場で見た「キャットダンサー」はヒモではなく針金だったな、と思い出して、試してみることにしました。

こんなパッケージの商品です。いかにも海外、というネコの絵の下に「MADE IN THE USA」そして「1983年発売のスーパーロングセラー」と書かれています。

店頭では何度も目にして「ロングセラーなのはすごいけど、飼い主にとっての見た目は地味すぎるな」と敬遠していました。

あけてみるとこんな感じです。針金が巻かれていて、両側に紙のヒモがついています。針金は食べられないし、紙のヒモは万一の誤飲でも危険にならない、そんな風に作られていることがわかりました。

販売元のサイトに詳しく紹介されているので、ここでは写真だけにしますが、広げてみると、たしかに面白い動きをします。

ヒモのおもちゃは面白い動きをさせるために棒を振り回すことになり、腕が疲れますが、このキャットダンサーはしっかり持ってさえいれば「ゆらゆら」動くので、手があまり疲れないのも長所です。

さっそくハコを遊ばせて、楽しんでいます。飼い主には地味なおもちゃに見えるのですが、ハコは目に入るやいなや「に゛ゃー」と叫んで駆け寄ってきます。

針金の端が動物や人の目に当たったりしないように、動きに気を付ける必要がありますが、尖らないように曲げられていて、しかも両端に紙ひもがついているので、ちょっとニャンコの顔に当たったくらいでは、危険はなさそうです。

キャットダンサークラブというサイトには「真に優れたおもちゃというのは、猫にも犬にも安全であること」「もし子犬が見つけて食べてしまったとしても、紙でできているから病気になることはありません。」という獣医師の言葉が紹介されていました。そうですよね。犬も猫もいる我が家には重要なことです。

最近のちょっと寒かった日のハコの写真です。ホットカーペットとカバーの間にもぐりこんでいます。押し入れで布団にもぐり込むのもハコの日常です。

なぜかハコの背中をペロペロしていたアンナ(犬)。アンナは妹がかわいいのかな。ハコは嬉しいのか、気持ち悪くても我慢しているのか。

アンナ 9歳のお誕生日☆

アンナは早いもので9歳を迎えました。

お誕生日おめでとう、アンナ♫

今年はケーキを手作りしました。

クックパッドで見たレシピを参考にしたものです。

サツマイモ1本をゆでてつぶして台を作り、ヨーグルト(糖質ゼロ、脂肪分ゼロのものを購入)をクリームのように塗りました。ヨーグルトは本当は水を切って使うのですが、忘れてしまい、そのまま使ってしまいました。不格好でごめんね、アンナ。。

アンナはフルーツが大好きなので、リンゴとキウイフルーツをたくさん載せました。お花のように見えればいいのですが。

アンナは「おなかに入れば一緒だわん。ありがとうワン」と言って、5分かかって完食してしまいました。

今年どうして手作りしたのかというと、犬用ケーキの値段が上がっていたこともありますが、小麦を使ったり着色料や添加物を使ったりした冷凍のケーキではなく、アンナが食べたことがある材料で作られたものを、と考えたのでした。

シニアになってしまったアンナだけど、元気で長生きしてね(ル)

いつもトレーニングや散歩につきあってくれてありがとう。あまり頑張らなくてもいいから、のんびりおだやかに毎日を過ごしてくれますように(タ)

 

犬の「問題行動」の「処方箋」と「教科書」

犬の飼い方(いわゆる「しつけ方」)を学べる本を2冊、紹介します。

「困った行動」がなくなる 犬のこころの処方箋, 村田香織, 青春出版社, 2022.

犬の問題行動の教科書 “動物の精神科医”に学ぶ犬と人の絆の科学, 奥田順之, 緑書房, 2022.

「処方箋」は2022年3月に、「教科書」は2022年8月に出版された、どちらも新しい本です。私は「処方箋」は書店で見つけて紙の本として購入、「教科書」はネットで知って電子書籍(Amazon Kindle)で購入しました。

共通点いろいろ

飼い犬の問題行動、つまり、吠えるとか、人に噛みつくとか、トイレがちゃんとできないとか、そういう悩みに答える、いわゆる「犬のしつけ方」についての本はたくさんあります。以前は DOG SIGNAL というコミックもご紹介しました。

この記事で紹介する2冊には興味深い共通点がたくさんあります。まず「犬の心の病」として問題をとらえています。

  • 犬の問題行動に向き合う「動物の精神科医」(教科書)
  • 問題行動は愛犬の「こころの病気」のせい(処方箋)

どちらも著者は「獣医行動診療科認定医」、まだ日本では少ないらしいのですが、行動学を専門とする獣医師の方です。いずれもコロナ禍でオンライン対応などの取り組みもされているとのことです。

どちらの本も「アニマル・ウェルフェア=動物福祉」の考え方を紹介しており、「人がかかわるすべての動物が幸せである」ことを具体化した「5つの自由」を解説しています。

「犬についての科学的な理解」も共通の前提です。

  • 犬の生態学・行動学の基本的な知識をできるだけわかりやすく(教科書)
  • 犬という動物を理解し、犬を犬として愛し、良い関係を築いて双方が幸せに(処方箋)

ただし専門家ではない人が読みやすいように配慮されており、例えば「処方箋」では科学的な知見を「犬の本音」と表現したりしています。

問題行動を「心の病」と表現しつつ、どちらの本も、それが「人間の一方的な見方に過ぎない」ことが出発点です。

  • ペットの問題行動は「人にとって不都合な行動」(処方箋)
  • 「飼い主や社会が許容できない行動」=獣医臨床行動学の定義(教科書)

それぞれの本の特色

犬のこころの処方箋

こちらの本はこういう構成です:

  • 問題行動の背景
  • 問題行動への対応方法
  • トレーニングとセラピー
  • 動物福祉

「セラピー」という表現が工夫されているな、というのが最初の印象でした。かわいそうな「しつけ」はしたくない、「しつけ」という言い方に抵抗がある、という人は多いと思いますが、「セラピー」なら受け入れられると思います。心の病だと言われることに、人間もだんだんショックを受けなくなってきた昨今の状況だからかも知れませんが。

この本には、飼い主が自分でできる具体的な方法が豊富に書かれています。ところどころに出てくる4コマ漫画やイラストに加えて、掲載されたQRコードから YouTube の動画を見ることもできます。タイミングや声のかけ方などは読んだだけではわからないので、ありがたいですね。

また「排泄物を片付けるときの魔法の言葉」など(言ってしまうと科学的であることにこだわらずに)飼い主の心情に寄り添ったノウハウも書かれています。

まとめると、内容が科学的で信頼できるし、とっつきやすくて実践しやすい、そんな本です。

犬の問題行動の教科書

こちらはこういう構成です:

  • 動物福祉
  • 問題行動の分析と理解
  • 問題行動の予防・診断・治療

副題に「絆の科学」と書かれていることからも、科学的に向き合うことの重要性が強調されていると感じます。

「処方箋」と異なり「教科書」では「動物福祉」は最初に「取り組みの前提」として紹介されています。

理屈を学んで納得できないと実践できない、という(私のようなタイプの)人には向いている本です。

なぜトレーニングをするのか。当たり前すぎたのかもしれない「基本」を言葉で説明してくれる本には、たしかに出合ったことがありませんでした。

問題行動の原因は、育児と比較するなどわかりやすく書かれつつ、深く考察されています。

問題行動の予防については、体系的に説明されています。それに続く診断と治療の章は専門的な言葉も交えて書かれています。獣医師に相談するべき深刻な事例かどうか、悩んでいる人の判断にも役立ちそうです。

まとめると、獣医臨床行動学ってこんな分野なんだろうな、と興味がわいてくる「教科書」です。

個人的なまとめ

どちらの本も「問題行動」の「予防方法」がきちんと書かれているので、いま問題行動で悩んでいないという飼い主さんにも役立ちます。

学んでみると、実は「問題行動が起きている」「愛犬がストレスを抱えている」といった状況に気づけるかも知れません。

私は「処方箋」を先に読みました。書かれていた「セラピー」のひとつはずっと実践しています。

その後「教科書」を読み、前述のようにいろいろ気づきを得たり、刺激を受けました。

いま、この記事を書くために改めて「処方箋」を読み返して、もっといろいろ実践してみようか、という気持ちになっています。

 

ドアストッパーと犬のおやつ

ホームセンターで「ドアリス」というドアストッパーを買ってみました。南アフリカ製とのことです。

ドアリスの公式サイト

我が家ではクローゼットの折れ戸を止めるために使っています。

最近、この折れ戸をハコ(猫、2歳)が勝手に開けるようになって、何とかしたいと思っていました。

下の写真は折れ戸が開きかけたようすです。人間はつまみを引いて扉を開けます。猫はすき間に爪をひっかけているのか、器用にこのクローゼットを開けてしまい、いつの間にか高い物置棚のてっぺんにいたりします。うっかり閉じ込めてしまうと大変です。

今回ためしてみたドアリスというドアストッパーは円形で内側が膨らんでいて、底面は滑り止めになっています。折れ戸の折れ曲がるところにドアリスを挟んでおきます。ハコが隙間から扉を引っ張っても、このドアストッパーを置いた部分に折れ戸がひっかかって動きません。

商品説明を読むと、ペットの出入り口を確保するために使える、とのことでした。ペットのイタズラ防止にも使えるということで、紹介してみました。

本当は左右それぞれが折れ戸になっているので、2個あればちょうどいいのですが、お試しで1個だけ買ったので、反対側の折れ戸は椅子を置いてイタズラを防止しています。

使い始めて、しばらくは、夜中にハコがこの折れ戸を開けようとしてガタガタ音をさせていましたが、開けられないことが分かったらしく、あきらめてくれました。

話は変わって、最近のアンナ(犬)のおやつはドギーマン「絹紗 ささみ キューブ プレーン」です。ドラッグストアでも手に入りやすいです。

100円ショップで買った小さな容器にちょっとずつ移して、家の中や散歩に持ち歩いています。

犬も猫も、基本は

飼い主を困らせることが起こらないように環境を整える

飼い主にとって望ましい行動を強化する(さわる、声をかけてほめる、おやつをあげる)

だと考えています。

ですが、おやつの選び方によって、行動が強化されたり、されなかったりします。

アンナのおやつは、以前は歯磨き効果などにこだわっていましたが、最近は「ごほうびとして使いやすい」ことを重視しています。

ほかのおやつと比べて、「ささみキューブ」はアンナの行動を強化しやすいようです。最近うまくいってなかったことが、ささみキューブに戻すとまたうまくいくようになった、といった具合に。

これからも、アンナとハコをしっかり見守って、もっと気持ちを理解してあげたいと思います。

最後に最近のアンナ。トリミングのあとのきれいなお顔です。

 

ペット体重計

子猫のハコちゃんがやってきて、大事なときに、愛用していたペット体重計が故障してしまったため、新しいものを買うことにしました。

とはいうものの、数百グラムのハコと、約9キログラムのアンナと、両方の体重をはかれそうなペット体重計はそれほど選択肢がなく、迷った結果、今回は「ベビースケール」つまり赤ちゃん用体重計を買ってみることにしました。

タニタ 授乳量機能付ベビースケール BB-105 nometa

外見はこんな感じです。滑り止めになったマットがついていて、タオルを敷いたりしなくても、落ち着いて動物たちに乗ってもらえます。

写真 ベビースケールを上から見た

子猫のハコが乗っている様子です。5グラム単位ではかれるので助かります。キッチンスケールではちょっとはみ出してしまうので、大きさに余裕があるのはありがたいです。

写真 ベビースケールに子猫のハコが乗っている

ミルクを飲んだ量を1グラム単位ではかる機能があります。つまり、2回測定して、1回目と2回目の差は(5グラム単位ではなく)1グラム単位で出してくれる、というものです。ペットの授乳にも役立ちそうですが、まだこの機能は使っていません。

最後に、アンナが乗っている様子です。この大きさなら中型犬の体重もちゃんと測れそうです。

写真 ベビースケールに中型犬のアンナが乗っている

アンナは、動物病院に行ったときくらいしか体重を記録していませんでしたが、4歳くらいのときにペット体重計を買って、それ以来、ほぼ毎日、体重を記録しています。

獣医師さんに、もっと体重を増やしたほうがよいと言われていた時期もありました。ペットフードの量を調整しながら、体重の増え方を確認する、という日々です。

ハコちゃんの体重も、ずっと記録していきたいと思っています。

自動的に体重をはかったり、健康状態を記録してくれる、ハイテク猫トイレも、最近は話題になっていますが、私たちは、いまのところ、ふつうのトイレとこういう体重計で、家族たち(社員たち)の成長と健康を見守り続けています。