7月は立て続けだった。アンナの足、そしてハコの足。どちらも血が見えたときは肝が冷えたよ。
本当に。でも振り返ると、対応の仕方が全然違った。
アンナの話からするワン!聞いてほしいワン!
待って、私の話も聞いてほしいニャ…
順番に行こうニャア。まずはアンナからだニャア。
アンナの靴ふたたび
暑くなって、いまは夜の散歩が日課。で、ある夜、帰ってきて足を洗って拭こうとしたら…血がついてた。

痒いところを掻きむしったみたいに見えたね。
翌日すぐに病院へ。毛を刈って診てもらった。
エリザベスカラーをつけないと、舐めたり齧ったりしていつまでも治らないですよ
カラー…あの首に巻くやつワン?アンナ、あれは苦手ワン…
まえにも試したことがある。アンナはカラーをすぐ壊したり外したりするので、無理だと思った。
抗生物質だけもらって帰ってきた。
で、思い出したんだ。むかし使った『使い捨ての犬の靴』。足先を覆えば舐められない。カラーよりずっと負担が少ない。



最初は変な感じだったワン。でも諦めて受け入れた。舐めることもできなかったし、普通に歩けるようになったワン!
これはアンナの傷と性格に合わせた我が家での対応。
傷の種類や状態によって適切な保護方法は異なる。
靴や包帯を使う場合は獣医師に相談し、傷の変化、汚れ、濡れ、締め付けをこまめに確認してほしい。
それから数週間、ずっと、散歩のとき以外は靴を履かせてた。毎日交換して清潔に保っていた。
そうしたら、かさぶたができて、きれいに治ってきた。

かゆみとか違和感がなくなって、もう靴は卒業したんだニャア。
最初のかゆみは些細だったかもしれない。でも、かきむしることを我慢させるのが難しいんだね。

ハコのエリザベスカラー
アンナが抗生物質を飲み切るかどうかっていう朝だった。
ハコの足から血が出てる!
まさか自分が次の患者になるとは思ってなかったニャ…
硬いものが刺さってませんか。いや、よくみると、親指の爪の下の骨が見えてますね
「骨」って言われて真っ青になった。どうしてああなったのか、わからなかった。
先生が包帯で巻いてくれて、化膿止めの注射を2本打ったニャ。あわせて2週間効くって言われたニャ。
注射は痛かったニャア?
痛かったニャ…でも、我慢したニャ。
問題は帰ってからだ。まず、包帯をまいた足で動き回って、別の怪我をされたらこまる。それに、足を舐めたりかじったりされたら、いつまでたってもなおらない。
じっとするのは無理だニャ!暴れるニャ!
まずはクレートかな。
クレートは前から慣れてたから、ハコも落ち着いてた。でもな…『自由にさせたらどうなるか』って、つい試したくなったんだよ。
出してもらえたニャ…その瞬間に包帯をペッてやったニャ!
包帯を投げ捨てたと思ったら、そこからが大変だった。捕まえようとしたら逃げるわ、階段を駆け上がるわで、ハコと格闘だよ。
ハコ、やるニャア…でも笑い事じゃないニャア。
思い知ったよ。『自由にさせるのはまだ早い』ってね。
でもクレートの中で鳴いたり、息が荒くなったりした。
ストレスをアピールしたニャ。
そこで、昔使ってたキャットケージを急遽組み立てた。トイレと水を入れて、朝までそこで過ごしてもらう作戦だ。
クレートよりは広かったから、まだマシだったニャ…

だんだん落ち着いてきて、朝には傷の血も止まってたように見えたんだよ。
それはよかったニャア。
翌日カラーが到着
ネットで注文してたエリザベスカラーが届いたんだ。

さあ、ハコ、つけるよ。
これが例の…カラーニャ?
ところがね、意外だった。ハコはすごく素直にカラーを受け入れたんだ。

感触が悪くなかったニャ。ちょっと外そうと頑張ったけど、すぐにおとなしくなったニャ。
ただ、足を舐められないこと、自由に爪を研げないこと、走り回れないことには、すぐに気づいてたみたいだ。
机に飛び上がることはできるんだけど、その後は静かに横になってることが多いね。
だいぶ落ち着いてきた。諦めたっていうか、慣れたっていうか…
それって『学習性無力感』ってやつじゃないニャア?
いや、違うと思うよ。ハコはカラーを受け入れた上で、その中でどう過ごすかを自分で見つけたんだ。『カラー=敵』じゃなくて『カラー=今は必要なもの』って学習したんだよ。
パパの言う通りニャ。嫌だけど、仕方ないってわかってるニャ。賢い猫は状況に適応するニャ。

2週間後の診察
今日、2週間ぶりにハコを病院に連れて行ったんだ。
あの注射が効いてくれたのか、傷はかさぶたになってたニャ。
かさぶたができて、皮膚は落ち着いてきました。
本当によかった。
ただ、爪を診てみると、左右どちらの前足も、親指の爪が固まってしまってますね。爪が出し入れしにくくなってます。
固まってるって、どういうことですか?
普通、爪は出し入れできるニャ。でもアタシの親指の爪は、うまく出し入れできなくなってたニャ。
今日は爪をきれいに手入れしておきますね。カラーはもう外して大丈夫ですよ。
カラーが外れたニャ!あれがなくても、もう大丈夫って言われたニャ!
よかったね、ハコ。
ひとつ気になるんですが…お宅で、網のようなものや、爪が引っかかりそうなもので爪をとごうとしていませんでしたか?
網のようなもの…なんだろう
家の中にそんなものがあるかな。壊されそうなものは片付けているんだけど。
爪が引っかかって無理に抜こうとすると、こうして爪を傷めてしまうこともあります。
帰宅後の振り返り
なにか思い当たる節があったニャア?
思い出したのは、フクとハコがずっと気に入ってたランドリーカゴとペットベッドなんだよ。あれ、二人の爪とぎに使われて、ボロボロになりかけてたよね。

そう。編み目に爪が引っかかり、無理に抜こうとしたときに爪を痛めちゃったかもしれない。
気づいたらボロボロだったから、可能性はあるニャア
あのカゴ、すごく気持ちよかったニャ…
お気に入りの場所が危ない、そんなこともあるんだワンね…
早速あのカゴとベッドは片付けて、ダンボール製の爪とぎに交換したんだ。

最近はランドリーカゴに「猫ベッド」と書いて売られていることも多いんだけど、危険な使い方をしてないか、壊れていないか、ちゃんと見なくっちゃね。

