アンナ、トリミングですっきりしたね。フクもワクチンのあと、元気そうでよかった。

かわいくなったって言われて嬉しいワン! でもフクはずっと『背中がチクッとした』ってうるさいワン。
だって痛かったんだニャア! 先生が『すぐ終わるよ』って言ったのに、あの一瞬が長かったニャア。
予防接種は大事だニャ。フクも大人への階段を一歩のぼったってことニャ。
注射で大人になれるなら苦労しないッスけどね。それよりパパ、アンナのトレーニングはどうなってるんスか?
そうそう、その話。アンナ、リビングにベッドを置いて一週間経つけど、どうかな?
ごはんを食べて、トイレに行って、ベッドに入る……。この『いつもの流れ』があるときは安心だワン。鼻を鳴らしてパパを呼ばなくても、ひとりでホッとできるようになったワン。
すごい進歩だよ。最初はずっと僕の後ろをついて回ってたけど、最近は食後に自分からベッドへ向かうことが増えたね。
でも……たまにわからなくなる時があるワン。『あれ? 次はどうやって落ち着くんだったっけ?』って、頭が真っ白になっちゃうことがあるワン。
ふむふむ。行動の連鎖(チェーン)はできているけど、ふとした拍子にその『スイッチ』を見失う感じかニャ。
実は、パパにも似たような悩みがあるって気づいたんだ。
えっ、パパも鼻を鳴らしたりカーペットに粗相したりするのかニャア?
違うよ(笑)。パパが仕事中、宅配便が来たり、チャットでメンションされたり、アンナが吠えたりすると、やっぱり元の作業に戻って集中するのに時間がかかっちゃうんだよね。
パパがオンライン会議を始めるとアンナはいつもパパの膝に登ろうとするッス。
パパの業界には『ラバーダック・デバッグ』っていう有名な方法があるんだ。
黄色いアヒルのゴム人形(ラバーダック)に、今の状況や悩みを順序立てて説明していると、自分の中で頭が整理されて解決策が見つかる、と言われているよ。
「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」という小説、映画もあるワン。これは、人に共感する力が強すぎる悩み、いわゆる「共感疲れ」に向き合っていると思うワン。


人間は昔から、想像力で人形やぬいぐるみを喋らせてきた。でも技術は進んで、いま、おもちゃ屋さんにはたくさん「喋るぬいぐるみ」が売られているよ。
大人を癒やすものもあるし、高齢者の認知症予防に役立つといわれているものもあるんだ。
そういえばボクはネコのおもちゃ、けりぐるみを食べておなかが大変なことになったニャア。
私もぬいぐるみのおもちゃで遊んだことがあるワン。ゾウさんはお気に入りだけど、噛みついていつもボロボロにしてしまうワン。
みんなも、ぬいぐるみをただのおもちゃじゃなくて、話を聞いてくれる相棒にできるといいね。
ぬいぐるみの雑誌 nui nui nui! はもうすぐ第3号が出るんだワン。



「人形は人間のなんなんだ?」は人形文化の専門家による考察(ラジオ講座のテキスト)だニャ。ぬい活をアカデミックな視点で考えるヒントになるニャ。
私たちは他者(モノ)とどのように心を通わせているか、という問題だニャ。この話、まだまだ奥が深そうだニャ。
「ふふふん へへへん ぽん!」という絵本では犬と植物が会話しているよ。うちでもサンスくん(サンスベリアの鉢植え)が喋るようになったね。
ぬいぐるみはペットの代用品ではないッス。
人間とペットとぬいぐるみや人形は、新しい関係を作れると思うッス。
誰と会話するかではなくて、どんな舞台で、何を演じたいか、どんなコミュニケーションをしたいかが大事ッス。
センダックの絵本の「マザーグース劇場」は、「心はずむ兆し」ッスよ。
