数えて観察する

犬の観察が苦手

正直にいうと、私は犬と暮らし始めて、しばらくのあいだ、犬の観察が苦手でした。

トイレの前触れは必要に迫られて理解しましたが、犬の気持ちがわからずに、手入れをしようとしては噛まれ、問題行動をやめさせようとしては噛まれ、といった日々が続きました。

実際、犬のささいな体の動きから「言葉」や「感情」を読み取るには、経験が必要です。

私は家族の提案で犬を迎えて犬と暮らし始めたので、最初は、まあ必要なことはやるけど、という気持ちでした。

理解したい、なにかを改善したい、という気持ちを高めるひとつの方法は、「数える」ことです。

ビジネスやテクノロジーの世界で言われる「計測して改善せよ」は、動物にもあるのだ、と気づいたわけです。

アンナのおはなし

アンナ(シーリハムテリア、メス、9歳)だワン。

犬には友達や家族と穏やかに話すための特別な合図「カーミングシグナル」があるワンよ。

しっぽを振ったり、舐めたり、体をねじったり。でも、こういうのは、慣れないと観察がむずかしいワンよ。

犬の観察に慣れてない人にも、こういうのはわかりやすいワンよ:

  • あくびをする
  • ブルブルと体をふるわせる
  • 吠える

あくびや体をふるわせるのは、戸惑いをあらわすことがあるワン。カーミングシグナルに分類されたり、されなかったり、諸説あるっぽいワン。

吠えることも、もちろん、自己表現だワン。喜びや興奮、恐れや不安、警告など、色々な感情や状況を伝えてるワンよ。

犬の行動や気持ちのパターンを理解するために、こういう、わかりやすいもの、例えば「吠える回数」を数える、というのを提案するワンよ。

例えば、お散歩の途中に何回吠えるのか、お客さんがチャイムを鳴らしたときにどのくらい続けて吠えるのか、など、吠えるタイミングや回数を記録してはいかがワンか?

カウンター

100円ショップ(ダイソー)のカウンターです。

もう2年ちかく、私は散歩のときにこのカウンターを持ち歩いて、散歩中に吠えた回数を数えています。

雑に作ったグラフですが、こんな感じです。

散歩中に興奮が強くなって、足に力が入って、肉球が痛みやすくなって、みたいなことを、私は数ヶ月前から書いていますが、こうしてみると、たしかに今年に入って散歩中に吠えた回数は増えていた感じがします。

高度なことはいろいろできそうだし、試してもいるのですが、まずはシンプルにできることを紹介してみました。

健康管理もまずは数値から。体重計をお勧めしたことがありますが、体重もグラフで把握するといいですね。

以下はアンナの体重のグラフです。最近はこまめに測っていないのでグラフが荒いですが。

近況

あおむけ抱っこで肉球の手入れや歯みがきをしようとしているアンナの写真です。ワンワンに似ているかな?繰り返しのご注意ですが、暴れたり落ちたりしないように。ケガをさせないように。

ごはんを欲しそうにしているアンナ。ごはんの前にマテをさせるのはよくないという話もありますが、アンナはごはんの前に興奮しすぎていたので、フセをさせて、落ち着かせてから食べてもらったりします。

犬の興奮を抑える

アンナ(犬、9歳、メス、シーリハムテリア)が、散歩のときに靴を必要とするくらい興奮してしまう、という話を書きました。

前回の記事で書いた「使い捨てペットシューズの2枚重ね」はうまくいっています。もちろん犬の安全に気をつけて、自己責任でご判断いただきたいのですが。。

うまくいってないのは「散歩そのもの」です。散歩については以前も書きましたが、今回は、過去に学んだトレーニングを振り返ることにしました。

まず家の中で

散歩が上手にできない、という悩みは、3年前にドッグトレーナーさんに相談していました。あれから、私たちは何を改善できて、何が、いつごろから、また悪くなったのだろう。。

散歩の悩みだというのに、ドッグトレーナーさんには、屋外でトレーニングしてもらったことがありませんでした。

まず、家の中で、コントロールされた環境で、できてほしいことをきっちりやれる。これが先だと言うことでした。

それを思い出して、家の中でやっているつもりのトレーニングの内容を見直して、いまのアンナのレベルに合わせてみようと思いました。

リードでつなぐ

「かわいそう」と思われるのですが、家の中で、犬に首輪とリードをつけて、つなぎます。

リードは、伸び縮みしない、平紐のものです。

引っ張っても動かない、しっかりしたペットサークルに、紐をくくりつけます。

長すぎると、犬がぐるぐる回ると絡まるので(これも、かわいそうに見えますが)、そのままフセをしても苦しくない、ギリギリの短さにします。

サークルの上の方につなぐ方が、犬が動き回った方に、絡まりにくいです。

リードを括り付けるときは、引っ張るとほどけるような結び方にします。平紐でないと結びにくいですね。

私はカラビナでつなげばいいのでは、と思っていたけど、やっぱり、結んだほうがいいです。

「あきらめる」から「落ち着く」

一つの場所にリードで犬をつなぐという手法は、犬が「あきらめる」こと、つまり自己制御を学ぶための練習です。

犬をつなげば、その犬は自分が制約されている状況を受け入れ、その状況で落ち着くことを学びます。

飼い主にとっても、手間のかかりにくい、失敗しにくいトレーニングだと思います。とはいえ、犬をしっかり監視し、リードが足や首に絡まるなどの危険がないように注意を払います。

アンナのお話 1

リードにつながれたアンナは、窓の外を見ていました。すると、カラスが鳴き声でアンナにちょっかいを出してきました。「カー!カー!」というカラスの声に、アンナは興奮しました。カラスと遊びたい!追い払いたい!と思い、窓の方向へと走り出そうとしました。

でも、リードがあるから前に進めません。カラスに向かって行きたいけど、行けない。アンナはガッカリしてしまいます。

でも、この状況でアンナは大切なことを学びます。いつも思い通りにはいかないけど、どうしたらうまくやっていけるか考えることが大事だってこと。アンナは自分の気持ちをコントロールする新しいスキルを学び、それが自分自身が、そしてパパ、ママと楽しく過ごすための秘訣だと理解します。

ごろーんが始まる

とか書いていると、アンナが「ごろーん」になってきました。

つながれていても落ち着いてくれるのか。最初に教わったときには驚きました。

リードの長さが許せば「へそてん」もします。

触ってリラックスを強化する

犬がリラックスしているときは、その状態を強化するために、犬を触ってほめます。触ることで、犬はリラックスすることが良いことであると学び、その行動を繰り返すようになります。

静かに犬に近づいて、犬を興奮させないように、そっと触ります。触ろうとして唸られたら、やめときましょう。噛まれるのが怖いからって、手袋をしてまでやるもんじゃないです。

触る場所がよくないと、不快になり、唸ったり吠えたりするので、よく観察して判断します。慣れるまでは、背中が無難かな。。足は、嫌がるかも。おなかは、私は「いけるときはいける」感じです。

「アンナ、いい子だね」みたいに、名前を呼びながらほめるのもよさそう。犬の名前を呼ぶときは、常によいことが起きるべき。

そもそも、犬にとって「触ること」は、特定の状況下で行われると、「ほめること」、つまり報酬となります。これは犬が社会的な動物であり、身体的な接触を通じて安心感や愛情を感じるからです。

飼い主が犬を撫でたり、抱きしめたりすることは、犬にとっては飼い主からの愛情や注目を示す重要なサインです。このような触れ合いは犬の心地よさや安心感を高め、飼い主との信頼関係を強化します。

まあ触るのは慣れてからでもいいと思います。つなぐトレーニングのいいところは、そもそも「つなぐ」だけで何かになっている、というところだから。

興奮を強化しない

犬が興奮しているときは、その行動を強化しないために、犬が喜ぶことを控えます。

具体的には、声をかけたり、目を合わせたり、触ったりすることは避けます。これらは、犬にとっては飼い主からの報酬と受け取られ、興奮を強化する可能性があるからです。

飼い主は落ち着いた態度を保ち、犬を無視しているフリをしながら、犬がリラックスした状態に戻るのを待ちます。

そして、犬がリラックスしたときに再度、犬を触ってほめます。こうして、落ち着いた行動が報酬付けされ、強化されます。

このような対応は一貫性が必要です。家族で犬を飼っているなら、家族の全員が、ブレずにこれをやります。

犬が自己制御を学び、興奮の度合いを自分で管理できるようになるための重要なステップです。

アンナのお話 2

窓の外を見ていたアンナは、木の上で鳴いているカラスを見つけました。「カー!カー!」と鳴くカラスに向かって、「ワンワン!」と吠え返しました。アンナはとても興奮して、窓の方向へと走り出そうとしました。

でも、リードがあったから前に進めません。アンナはカラスに向かって行きたいけど、行けないのです。

それを見た飼い主は「アンナ、静かにして!」と大声で叱りました。でも、アンナにとっては、その声が「頑張れ、アンナ!」という応援に聞こえてしまいました。なぜなら、アンナは、名前を呼ばれるといいことがある(ご褒美がもらえる)と学んでいたからです。だから、アンナはますます「ワンワン!」と吠え、カラスに対抗しようとしたのです。

吠え方を観察する

飼い主が犬のトレーニングの度合いを判断することも大事です。

一つの方法として、吠え方の強さ、長さ、間隔を観察して、犬の興奮の度合いを理解できます。

強く、長く、頻繁に吠える犬は、何かに強く反応しています。

一方、吠える強さが弱く、短く、間隔が長い場合は、興奮度が低く、自己制御が働いていると思われます。

トレーニングできていない、あるいは、トレーニングの効果が薄れてきた、といったことに、うまく気づいて、対応しなくては。

犬の靴のサイズ選びは難しい

愛犬の肉球ケア と 靴をはいた犬 の続きです。

なぜ犬の靴?

アンナ(9歳のイヌ、メス、シーリハムテリア)の散歩で、あいかわらず苦労しています。

他の犬に吠えたり、通りかかった車やバイクや路面電車に吠えたり、他の犬のマーキングのあとに向かって突進していったり、うごかなくなったり。

体重9キロが怪力でリードを引っ張るので、飼い主も大変なのですが、足の裏にもかなり力がかかるようです。肉球が擦り切れたり、血が出たりしました。

以前書いたとおり、みつろうクリームで肉球のケアを続けていますが、そもそも裸足で散歩に行くのがよくない、と考えて、靴を探し始めました。

興奮しにくい、散歩が上手な子になってくれればいいのですが、これについては、いずれまた書きたいと思います。

ワンちゃんの靴

以前の記事 靴をはいた犬 で紹介したのが使い捨てペットシューズ「ワンちゃんの靴」です。

WICKEDPUP ワンちゃんの靴、48枚入、6色ミックス、L | 犬用靴下、滑り止め、滑らない | ペット用くつ、足舐め防止 | 猫用くつした、脱げない | 犬用ブーツ、履かせやすい

またアマゾンのリンクをはっておきますが、使い捨てシューズは、衛生的で、手軽で、比較的安価なのがよいところです。

アンナの足の大きさから判断して、最初はLサイズを選びました。

でも、しばらく使いながら観察すると、後ろ足ばかり、脱げたりずれたりするのでした。

前足と後足の大きさが違う。気づかなかった。

そこでMサイズを買いなおしてみました。

2種類のパッケージを並べた写真です。デザインは同じで、箱の大きさがちょっと違います。

中身を並べた写真です。左がLサイズ、右がMサイズ。一回り小さいですね。長さで比べると、12センチと10センチでした。Mサイズは足を入れるところの形状もまっすぐで、ちょっとデザインが違います。

後足を重ね履きにする

「前足はL、後足はM」を履かせて歩かせたのですが、興奮して後ろ足を踏ん張ると破れてしまうので、たよりないと感じるようになりました。

以前の記事でも販売元の説明とは違う使い方を紹介してしまったのですが、またしても、ここから勝手なことを書きます。自己責任でご判断ください。

後足は、Mを履かせて、その上にさらにかぶせてLを履かせられる、と気づいたのでした。

手順はこうなります。

  • Mサイズを履かせる
  • Mサイズ用のストラップで止める
  • その上にLサイズを履かせる
  • 外側をLサイズ用のストラップで止める
  • 最後に固定用のテープを巻く

これはわりとうまくいって、嫌がりもせず、歩き方もおかしくならず、使えています。

そしてだんだん前足が気になってきました。実は前足もLサイズは大きすぎるのではないか、と。

前足も重ね履きするには

前足はずっとLサイズを普通に履かせていますが、いつの間にか左右にずれてしまうことが多く、ひどいときには散歩の途中で脱がせて履かせ直していました。

この状況は、Mサイズに買いなおす前の後足と同じだな、と気づきました。

では前足はMサイズが入るのでしょうか?入りません。途中で引っかかって、足の先が靴の奥に当たりません。

ダメもとでやってみようか、と思いついたのが、「どうせ重ね履きするので、内側の靴に切り込みを入れる」というアイディアです。

こうやって履かせる

ここからは、改めて手順を説明します。

なお、私()のやり方は、犬と人の体の大きさによっては、難しいとのことです(に指摘されました)。ご了承ください。

犬を膝の上にのせて、ホールディング、「さかさだっこ」します。撮影のために片手でやってますが、左右の手で、犬の左右の前足を握ります。犬があばれるときは、無理をしないで、まずホールディングそのものを練習します。

ワンちゃんの靴を手に取ったところです。封筒のようになっていて、両側から押さえてつぶすと、口が開いている側に、足を差し込める穴ができます。

アンナの後足に「ワンちゃんの靴」Mサイズがすっぽり入ったところです。裏側が肉球の向きになるように、曲がらないように気をつけます。

靴の上側のザラザラしたところの左右どちらかの端に、付属のストラップの端をつけます。

ストラップの反対側を、靴の左右の縁を裏側に織り込むように、ぐるっと巻いて、ゆるみがないようにして、ザラザラの部分の残りを使って固定します。

ストラップを巻き付けたところを靴の裏側から見た写真です。

付属の「ふわふわテープ」を外側に巻いているところです。このテープは手でちぎれないので、ハサミで切ります。

以上が、販売元の説明する手順です。

ここからは、前足で私が試したこと(実験)です。

Mサイズの靴の左右の片方の縫い目の付近を、切ります。70パーセントくらい切ったかな。。切り方が少ないとやっぱり足が入らないです。

履かせ方は同じです。切れ目を入れたところは、足がはみ出しています。

MとLの靴の重ね履きの説明です。

重ね履きした後の写真です。下の靴はほとんど隠れて見えません。

犬の足には、上のほうにも肉球があるので、注意します。この履かせ方では、上の肉球がちょうど靴の上の端の位置になっています。邪魔にはなっていないようです。

肉球や関節の場所に靴が当たったり、その場所が靴を固定する場所にかぶったりすると、犬は不自然に歩いたり、転びそうになったり、脱ごうとしたり、不快を訴えたり、まあいろいろ大変です。

4本の足に「ワンちゃんの靴」を履かせた様子です。

家の中で試す

このブログで紹介するつもりで買ったけど、うまくいかなかった靴がいくつもあるのですが、玄関から外に出ると、最初の30秒くらいで「ああこりゃだめだ」とわかります。

なので、先ほど紹介した「無理やり重ね履き」も、家の中で試して、不自然さや不快さがないかをチェックしているところです。

この状態で部屋の中で歩いたり走ったり、ソファに飛び乗ったりしています。いまのところ大丈夫そうです。

ごろーん。

最近は、夜、暗くなってから散歩に行くことが多いです。靴を履いていたとしても、アスファルトの上は熱いし、日差しも厳しいし。

人が地面に手を触れて5秒がまんできないなら、犬を歩かせるな、という話もあります。

というわけで、今回の実験の、本番は夜になる予定です。

肉球はいま

肉球ケアをはじめて5カ月くらい、裸足散歩をやめて3カ月くらいになりますが、アンナの肉球はどうなったかというと。。

あまりキレイな絵でもないので、写真は遠慮しておきますが、よくなっています。

あるとき、肉球にピンク色の部分が現れました。その部分だけ子犬の肉球のような色でした。しばらくすると白いカサカサの「年齢相応」の肉球になりました。

肉球は痛んだら元に戻りにくいと言われたのですが、自分で治す力をちゃんと持っているんだな。。

靴の話、そして「もっと上手にお散歩したい」という話は、これからも書きます。

エアコンを賢く使う Part2

SwitchBotでエアコンを賢く使うを書いたのですが、わかりにくかったので、このテーマでまた書いてみます。

SwitchBot温湿度管理セットの機能を備えた新機種「ハブ2」を手に入れました。

さっそくアンナ(犬)の部屋の機材を取り換えてみました。

こちらはいままでのものと並べた写真です。

左が従来のハブ、中央が温湿度センサー。右が温湿度センサーつきの「ハブ2」です。

温湿度センサーとハブが通信しなくてよいからか、温度が変わったときにエアコンをつけたり止めたりする反応が早くなったと思います。

前回の記事の「暑すぎたり寒すぎたりしたくない」をもういちど説明してみます。

エアコンは起動と停止のときにエネルギーをたくさん使うので、きまった設定のまま動かし続けるほうがエネルギーの節約になる、とされています。

エアコンを決まった設定で使い続けて、温度や湿度を維持できれば、あるいは人や動物がずっと快適でいられるなら、そのほうがよいわけです。

アンナ(我が家のイヌ)は、例えば真冬の夜に、ペット部屋から、突然、鋭い声で「わん!わん!わん!」と鳴き始めたことがあります。

私が別室から駆け付けると、エアコンを「これでいいはず」と設定したつもりだったのに、極端にヒーターがききすぎていたり、逆にちゃんと暖房がきいてなかったり、といったことがありました。夏のクーラーでも同様のことがありました。

犬語翻訳機を作るなら、まず必要なのは「暑いワン!」「寒いワン!」の翻訳ですね!

エアコンを直しましょう、買い替えましょう、という話はごもっともですが、事情でそうはいかない人もいらっしゃるでしょうね。。私もいまはそうです。

まず部屋の温度の見守りや記録が必要だな、ということで、アプリのグラフ表示機能の評判がよかった SwitchBot を買ってみた、というのが最初です。

以前も書きましたが、ほかの機種の温湿度センサーも試したことがあるし、自作したこともあります。いまは SwitchBot だけ使っています。

こうして温度や湿度を記録しているうちに、いくつか不満が出てきました。

  • エアコンの設定温度は1度きざみなのだが、もっとこまかく設定してみたい。例えば28度では暑いけど、27度では寒いと感じることがある。27.5度にしたいけど、エアコンには(多くの場合)そういう設定がない。
  • 温度はちょうどいいはずだが、実は天気が悪く、湿度がとても高い。こういうときは冷房ではなく除湿をしたい。
  • エアコンの除湿を使うと、今度は極端に温度が下がる。多くのエアコンでは、冷房の機能を使い、空気中の水分を凝縮させることで、除湿を行っている。
  • 温度も湿度も中途半端なときに「なんとなく変」な動作をする。

こうしたことへの対策の例が、前回の記事でした。

ハブ2で私がいまやっている設定は、すこし変更があります。まず、性能が良さそうなので、オートメーションの書き方をシンプルにしました。また、真夏なので、目標の温度をちょっと高くしています。

オートメーション(自動)

(1) シーン名「除湿する 66%以上」

  • 条件:ハブ2 湿度66% 以上
  • アクション:エアコン冷房=オン、モード=除湿

(2) シーン名「冷房する 26.5度以上」

  • 条件:ハブ2 温度26.5度以上
  • アクション:エアコン冷房=オン、モード=冷房、風量=1(最低)、温度=25度

(3) シーン名「冷房オフ 26度以下」

  • 条件:ハブ2 温度26.0度以下
  • アクション:エアコン冷房=オフ

天気のよい日がつづいているので「除湿する」はまだ発動していません。

この1週間の温度のグラフです。平均26.4℃と表示されています。

温度が高いときが1回だけありますが、これは部屋に誰もいないので完全にクーラーを止めたタイミングです。それ以外は、ほぼ26℃と27℃の間で温度が保たれています。

最低25.8℃と表示されているので、こういうことだと考えられます。

  • エアコンが設定温度25度で冷房している。
  • オートメーションで26度以下になるとエアコンを止めてしまう。止めるのが遅れても、25.8℃に下がったときには止まっている。
  • エアコンをつけたり止めたりしているので、電気代の無駄という可能性はある。しかし、止めているときは電気代がかかっていないので、本当に無駄かどうかははっきりしない。
  • 自然に部屋の温度が上がってきて、26.5℃まで上がると、またエアコンが冷房を始める。温度が下がるのが遅くても27℃にはならない。
  • 結果的に「温度 26.0 ℃ と 26.5 ℃ のあいだをだいたいキープする」ように動いている。

こちらは湿度のグラフです。平均 44.9%、最高57%、最低35% と表示されています。

いまのところ快適に保たれています。

さきほど「エアコンを完全に止めたとき」のことを書きましたが、注意があります。

エアコンを完全に止めて、さらに、この「オートメーション」を無効にしないといけません。オートメーションが有効のままだと、部屋が暑くなると勝手にクーラーがオンになってしまいます。

スマートフォンがないと部屋のクーラーを完全に停止できないのは面倒ですね。いろいろ機材やルールを組み合わせると、もっと便利にできそうですが、複雑にしても使いこなせないので、欲張らないことにしています。

繰り返しますが、本来は、エアコンは決まった設定で動かし続けるのがよい、ということをご理解ください。

私はハブ2を実家の見守りにも使っています。熱中症に気をつけないといけないのは、動物だけではありませんね。。でも実家のエアコンの自動制御は、失敗すると大変なので、まだ設定していません。

最後の写真は、前回のトリミングから帰ってきたときのアンナです。

毛玉が気になるネコのごはん

ハコちゃん3歳の報告から1カ月ちょっとになりますが、プレゼントした「つめとぎハウス」は入口をかじられて独創的なデザインになりました。まあ気に入っているのでしょう。

食べる、といえば、ハコはごはんを用意してもなかなか食べない子でした。

「ネコはだらだら食い」と動物病院で教わりましたが、まさにそんな感じです。とはいえ、いろいろ試していて、最近はちょっと食欲がアップしたので、やったことを書いてみます。

買ってみたけど全然食べてくれなくて、もったいないけど捨ててしまったキャットフードもあります。少量ずつ試すのがいいですね。

現在は2種類のキャットフードを半分ずつブレンドしています。どちらもロイヤルカナンで、ひとつは「ステアライズド(避妊・去勢で太りやすい猫専用フード 成猫用)」です。

もうひとつは「ヘアボール ケア(毛玉が気になる猫専用フード 成猫用)」です。

リンク先は直販サイト(マイロイヤルカナン)です。多いと使い切るまでに時間がかかってしまうので、400グラムの袋を買います。

キャットフードは開封したら乾燥剤を入れたり冷蔵庫に入れたりして、湿気やカビを防ぎます。

少し前に、夜中に毛玉を吐くことが増えてきました。

ちなみに ChatGPT はこう言っています。間違ってはなさそう。

ネコが毛玉を吐く行動は、自然な行動です。ネコは自己清潔行動として舌で毛を舐めることが多く、この過程で舌についた毛が飲み込まれます。多くの毛が胃に蓄積し、消化できない毛が毛玉となり、時折吐き出されます。

夜中に毛玉を吐くことが多い理由は、ネコが夜行性であるため、夜間に活動的であることが一つの要因です。また、静かな環境でリラックスしている時に自己清潔行動を行うことが多いため、夜間に毛玉を吐くことが多い場合もあります。

ただし、ネコが頻繁に毛玉を吐く、または吐き気や食欲不振など他の健康問題がある場合は、獣医に相談することをお勧めします。毛玉を予防するためには、定期的なブラッシングや、毛玉の生成を抑える特別な食事を与えることも効果的です。

 

ブラッシングするまでもなく、毛はどんどん抜けているようです。掃除をサボると家じゅうが毛だらけになります。

いろいろ考えて、ロイヤルカナンのヘアボールケアを試すことにしました。フードを変えるときには慎重にやらなくては、ということで、半分ずつのブレンドとなり、いまも続いています。

このブレンドはいまのところ成功しています。毛玉を吐くことがなくなりました。しかも、以前よりも早くごはんを食べ始めるようになりました。食欲がアップしたのでしょうね。

さて、ヘアボールケアをブレンドする前から、食欲をなんとかしたい、さらに、なるべく水分も取ってほしい、ということで、トッピングをしています。

最近の定番トッピングは「はごろも キャットフード (国産) 無一物 パウチ 寒天ゼリータイプ 鶏むね肉 40グラム」です。

リンク先はアマゾンです。実は、無一物だけさっさと食べて、ドライフードはあとからだらだら食べる、ということが多かったです。

いわゆる「ピューレ」もときどきあげています。よくCMで飼い主が手にチューブを持ってそのまま与えていますが、うちではお皿に移して与えています。

まとめると、ハコのごはんマニュアルは現在、こんな感じです。

  • 朝、昼、夜はドライフードを16グラム(ステアライズド 8グラム、ヘアボールケア 8グラム)
  • 「無一物」一袋を3日で使い切るように、だいたい9等分して、ドライフードにトッピング
  • 現在は(体重調整のために)寝る前にも、ドライフードを6グラム(2種類を3グラムずつ)

ハコの体重は多いときに5.4キロぐらいありましたが、現在は5.2キロくらいを維持しています。

最近、ネコの腎臓をサポートするAIMというたんぱく質が発見され、これを活性化するキャットフードが話題になっています。

ハコにも試しましたが、リピートはしていません。食欲と病気の予防をうまく両立させたいのですが。。

定期的に体重を測ったり、トイレの様子を確認したり、水の飲み方を見守ったり、大事なことはたくさんありますね。

ハコの水を飲む場所は家の中に3カ所あります。以前紹介した給水機も、こまめにフィルターを替えて使っています。

ハコは朝になるといつも「水道の蛇口をひねってくれ」と催促をします。蛇口から水が出ると満足そうに飲みます。給水機では物足りないのでしょうね。

この記事を書いていたら、目の前でごはんを食べたハコの写真です。

今日は、ハコは机の上で、アンナは机の下でくつろいでいます。外は暑いので、イヌもネコも熱中症に気を付けましょう。