(そっと近づいてくる)にゃ~
(掃除機をかけ終わって)ふう、これで仕事場はきれいになったぞ。アンナが帰ってきたときにきれいな部屋だと喜ぶかな。
パパ、アンナがいない間にかまってほしいにゃ。
おや、ハコか。アンナがトリミングに行ってる間、ちょっと退屈なのか?
アンナがいないと静かだにゃ。あいかわらず、いろんな音に過敏で、よく吠えてるにゃ。
アンナはもともと音に敏感だったね。カラスの鳴き声や郵便バイク、それに小学校の体育館のキュッキュッって足音も苦手だし、選挙カーの声も怖がるからね。昨日の雷雨のときも、雷が鳴るたびに吠え続けてたよ。
にゃ~、近所の犬の声にも反応して吠えることがあるにゃ。アンナにとっては、どれも怖い音なんだろうにゃ。どうすればアンナをもっと安心させられるかにゃ?
まず、音量そのものを下げるために窓を閉めたり、アンナがリラックスできる静かな場所を用意するのは効果的だよ。アンナがふだんパパの仕事場にいるのは、部屋に窓がないからなんだ。
さらに、音に慣れるために少しずつ訓練したらいいにゃ。
例えば、苦手な音を少しずつ小さな音量から聞かせて、徐々に慣れさせる方法もあるよ。
そのときは、アンナがリラックスできるようにおやつをあげたり、安心できる場所にいることを確認しながら進めるんだにゃ。
近隣の人たちとの関係も気をつけないといけないね。アンナの吠え声が聞こえている可能性があるけど、それが不快に感じるかどうかは、人間の心理的な問題でもあるんだ。
専門家は「騒音」と「煩音」という言葉を使ってるにゃ。パパたちは飼い主として迷惑にならないように努力する必要があるし、それをちゃんとご近所に理解してもらって、信頼関係を築かなくちゃいけないんだにゃ。
パパが読んでいる「ドッグシグナル」っていうコミックの12巻(第52話)に雷を怖がる犬についてのエピソードがあったんだ。飼い主が慌ててしまうと、犬の不安が余計に増すんだよ。だから、僕もできるだけ落ち着いて対応しなくちゃ。それから抗不安サプリが役立つこともあるんだって。
ママは何を頑張ってるにゃ?
ママはね、アンナが不安そうなときにタイミングよく遊びに誘ったり、おやつをあげたりしてるんだ。そうすることで、怖い音が聞こえても気をそらせるし、ポジティブな体験に結びつけられるかもしれないよ。
なるほどにゃ、ママもいろいろ考えてるにゃ。アンナも少しずつ落ち着いてきてる気がするけど、これからシニアになるとまた変わるかもしれないにゃ。
そうだね。シニアになると感覚が変わるから、今まで大丈夫だった音が急に気になり始めたり、逆に気にならなくなることもあるかもしれない。それでも、僕たち家族全員でアンナを見守っていこう。アンナの健康と幸せのために、そして近隣との良い関係を保つためにもね。
にゃ~、パパ、そうするにゃ。アンナが安心して過ごせるように、これからも協力していくにゃ。
おっとアンナが帰ってきたよ。
ただいまワン!帰る途中でバイクとたくさんすれ違って、ずっと吠えてて、疲れたワン!
おかえり。いい匂いがするね。おなかすいたよね。
アンナが苦手そうな音をスマートフォンで録音してみたんだよ。ものすごく小さい音だったら大丈夫かも知れないよ?
あとで試してみよう。