SwitchBotでエアコンを賢く使う

夏になるとペットの熱中症にも注意が必要です。

アンナ(犬)と私(タ)がいる部屋は小さな部屋ですが、私が仕事をしていないあいだもアンナはずっとこの部屋で過ごしています。寒すぎたり暑すぎたりしないように気を付けています。

温度の見守りとエアコンの制御に役立っているのは SwitchBot です。

ペットと暮らしと仕事でもSwitchBotについて書きました。

いわゆる「温湿度管理セット」を使っています。

SwitchBot 温湿度管理セット

2年くらい前から使っている SwitchBot ハブミニと温湿度計のセットです。現在は「SwitchBotハブ2」を買えばひとつですむと思います。

温度と湿度はスマートフォンのアプリで監視して、グラフで表示できます。

SwitchBotアプリの画面。時・日・週・月・年に切り替えるボタン、温度のグラフ、湿度のグラフ。

このグラフは、最近3日くらいの部屋の様子です。以下のことがわかります。

温度

  • 最高 25.9度
  • 平均 24.6度
  • 最低 23.5度

湿度

  • 最高 76%
  • 平均 66%
  • 最低 55%

SwitchBot ハブミニでリモコンの学習をするとエアコンの制御もできます。とはいえ、あまり遠隔操作はしません。基本的には、アンナがいるあいだずっと、快適な温度と湿度を保つようにしています。

エアコンは人間にとっても「なんとなく暑すぎる」「なんとなく寒すぎる」ということが多く、ついつい制御にこだわってしまうものです。特に、この部屋のエアコンは気まぐれで、設定した温度を無視するように、ときどき働き過ぎたりサボったりするのです。

SwitchBot には開発者向けのAPIがあります。私は以前はマイコンでAPIを制御して細かくエアコンの調整をしていたのですが、SwitchBot 自身のソフトウェアが改良されたこともあり、最近は、アプリの機能だけを使っています。

こんな設定でうまく使えている、という紹介をします。

オートメーションという画面で、自動設定の「シーン」を4個作ります。

SwitchBot アプリのオートメーションの画面

それぞれ、以下のように設定します。

(1) シーン名「冷房オン 25.5度以上」

  • 条件:温湿度計が25.5度以上
  • アクション:エアコンをオン。冷房、温度25度

(2) シーン名「冷房を強くする 26度または66%以上」

  • いずれかの条件が満たされたとき:温度26.0度以上、湿度66%以上
  • アクション:エアコンをオン。冷房、温度23度

(3) シーン名「冷房オフ 25度以下」

  • 条件:温湿度計が25度以下
  • アクション:エアコンをオフ

(4) シーン名「冷房オフ 24度以下」

  • 条件:温湿度計が24度以下
  • アクション:エアコンをオフ

冷房しているけど暑いと感じるときにちょっと温度を下げたくなる、あの感じをシーン(2)で実現しています。

本当はシーン(4)は必要ないのですが、冷房が強いときにシーン(3) がうまく発動しないことがあり、念のために入れてあります。

湿度が高いときには、エアコンをドライで使うのではなく、強めの冷房をさっとかけてさっと止める、という方法で湿度を下げていることになります。

ITmedia NEWS に冷暖房やペットの記事があったので、紹介しておきます。

冬は似たようなことを暖房でやるのですが、誤動作を避けるために、なるべく冬の設定と夏の設定を分けています。

具体的には SwitchBot でひとつのエアコンに「クーラー」と「ヒーター」の2つの登録をしています。

間違って真夏の留守中に暖房が入ってしまう、といった事故は起こしたくないので。

ちなみに、今年の冬はいわゆる「オイルレスヒーター」で乗り切りました。また冬が近づいたら書こうと思います。

ジメジメした季節、そして暑い夏がやってきます。電気代も値上がりして大変ですが、上手に快適に経済的に過ごしたいですね。

今日はネコ(ハコ)の写真で終わりにします。

写真 ネコ(キジトラシロ)のハコ

ペットと暮らしと仕事

秋が深まってきました。アンナはちょっと落ち着きがなくなってきたかな。。

アンナ(シーリハムテリア・メス・9歳)がふだんいる場所は、私(タ)の仕事部屋でもあります。

いま住んでいる家には、道路から離れている窓のない小さな部屋があります。飼い主のオンライン会議に便利ですが、アンナが落ち着ける条件でもあるのです。

犬を飼っている人がよくオンラインで「愛犬が吠えたらごめんなさい」とおっしゃいますが、アンナは私の打ち合わせ中に鳴くことが、滅多にありません。

とはいえ、いわゆる「要求鳴き」はします。わかりやすいのは「ごはんの時間」ですね。わりと正確な腹時計を持っているようです。鳴き始めたら私も休憩を取ることにして、アンナを連れてリビングに行きます。

最近、私が席を外しているときに「アンナ部屋」から要求鳴きが響きはじめて、しばらく待っていたのですが、まったく鳴き止みません。ふと「ペットヒーターのスイッチを切った」ことを思い出しました。あわてて部屋に行ってペットヒーターをオンにすると、アンナは鳴くのをやめました。

こちらはうちの犬と猫が使っているペットヒーターです。Amazon で買いました。

エアコンの調子が悪くて部屋が暑すぎたり寒すぎたりしたときにも、アンナは鳴いて知らせます。私はリモートで部屋の温度の管理やエアコンの制御をできるようにしました。主に SwitchBot を使っています。

ひとつひとつ問題に向き合ってきたことを振り返ると「犬の気持ちがわかった」と言えなくもありません。

散歩の途中にスマートフォンを見るのをやめた、と書きました

最近、リビングで犬や猫がごはんを食べて、飼い主も食事をする、そんなときに、なるべくテレビを見ないでアンナを観察しています。テレビをやめて、スマートスピーカーでラジオを聞きながら。

リビングでは外の物音が聞こえやすく、アンナは突然ほえはじめます。飼い主がテレビを見ていると「テレビの邪魔をされた」と思います。でも、それは人間の勝手な理屈だな、と気づきました。

いわゆる無駄吠え対策をしたいわけです。

おやつをあげたり、抱っこをしたりするのは「望ましくないことの強化」なので、避けたいわけですが、そもそも、犬が冷静でなければ「学習」できないかも知れません。

イヤな音が聞こえてきて、瞬時に激しく興奮して、窓際に駆けていって、強く吠え続ける。

あらかじめサークルや机に、リードでつないでおくと、まずは「窓際に行きたくても行けない」ので、すこしは興奮を抑えられます。

さらに、飼い主が噛まれないように注意が必要ですが、最近は「ホールディング」も試しています。

これも繰り返しですが「犬の背が飼い主のひざの上で仰向けの状態で抱きかかえる」やつです。

リードでつないでも吠え続けますが、ホールディングしていると吠え続けることが難しいようです。

落ち着いたときに床におろしてやると、全身を「ブルブル」と振るわせます。いわゆる「カーミングシグナル」です。時と場合にもよりますが、なにかのメッセージがアンナに伝わった、と私は解釈しています。

トレーニングでカーミングシグナルが頻繁に起きるのは、トレーニングの効果があった証拠だと説明されたこともあります。

こんなふうに愛犬と向き合っていると、テレビを見る余裕はなくなってきます。

問題行動が減って、飼い主の仕事中に静かでいてくれれば、と思っています。

とはいえ、天気がよい日には、明るいうちに散歩もさせたいし、病気やけがになることもあります。通勤で家にいる時間が短かったり、急な休みをとれなかったり、といった理由で、ペットと暮らすことは仕事と両立しない、という人も多いでしょう。

私はアンナを迎える前からテレワークでしたが、この数年、他者への共感や多様性の尊重を、ペットたちのおかげで実践できている、と気づかされました。

ペットと両立するように、働き方や暮らし方を、早く見直すべきだった。。

最後の写真は広島県立美術館と広島市現代美術館のコラボ企画展。草間彌生「私の犬のリンリン」という現代美術の作品ですが、携帯電話として販売もされていたそうです。

より多くの犬や猫や飼い主が幸せに暮らせて働けるために何ができるか。。どうやったらアンナとおしゃべりできるか。考え続けています。