梅雨と思い出話

向き合う2匹のネコのあいだに「はてな」マーク

梅雨の季節がやってきました。外は雨が降り続き、我が家の窓際のケージには不安げなフクがいます。そんな中、ハコは4年前の梅雨の季節に拾われて家にやってきたときのことを思い出しています。

お外がすごく暗くて、雨がずっと降ってるよ。なんだか怖くて泣いちゃうニャア…。

これは梅雨の季節だから、毎年こんな風になるんだニャ。雨がたくさん降る季節だニャ。

初めての梅雨だから、どうしていいか分からなくて…。雨の音も怖いニャア。

私も最初の梅雨のときは怖かったニャ。4年前の梅雨の季節に私は拾われたんだニャア。生後10日くらいの赤ちゃんだったニャ。

それはどんな感じだったのかニャ?

とても寒くて、みんなとはぐれてしまったニャ。でも、パパとママが私を見つけてくれて、すぐに動物病院に連れて行ってくれたニャア。検査をしてもらって、それからパパとママのおうちで温めてくれたり、ミルクをもらったりしたんだニャ。

ハコ、よく生き延びたニャア。

うっすらとしか覚えていないけど、あの温かさと安心感は忘れられないニャ。それ以来、梅雨の季節が来るたびに、そのときのことを思い出すニャア。

それを聞いて少し安心したよ。でも、やっぱりこの雨の音はちょっと怖いにゃあ…。

雨の音に慣れれば、むしろ心地よく感じることもあるニャ。

どうしていつもそんなに落ち着いていられるのかニャ?ぼくはじっとしているのが苦手で、いつも動き回りたくなるニャア。

私は昔からこういう性格だニャ。窓の外を眺めたり、静かに過ごすのが好きだニャ。それに、パパとママが私を「主任」って呼ぶ理由も分かる気がするニャ。

「主任」って、なんだか偉そうだニャ。でも、確かにハコはいつも落ち着いていて、何でも知っているみたいだニャ。

落ち着いて物事を観察するのが得意だから。でも、フクの元気さや好奇心もとても素晴らしいニャ。動き回ることで、新しい発見がたくさんあるニャ。

ぼくがエネルギーを持て余して調子に乗ると、ハコには本気で怒られてしまうニャ。

パパとアンナもまた、6年前の西日本豪雨について話していました。

アンナ、あの豪雨の時のこと覚えてるかい?川沿いの道路や建物がたくさん被害にあったんだよね。

覚えてるワンよ。あれは本当に大変だったワンね。

あの時、たくさんの人や動物が困難に直面していた。いつもアンナと一緒に散歩していた場所で見た、被害の光景が今でも鮮明に思い出されるよ。
それで、株式会社シュアルタは日本レスキュー協会の法人会員に申し込んだんだ。

日本レスキュー協会ってどんなことをしているの?

災害救助犬、いわゆるレスキュードッグの育成や派遣を中心に世界規模で活動しているNGO団体なんだ。大きな災害が起きたときに、レスキュードッグが人々を救助するんだよ。令和6年能登半島地震でも活躍してくれたんだ。

少しでも活動に協力できたら、うれしいワンね。

せっかく集まったから、あらためてハコの記念日をお祝いしましょう。

やあみんな。ハコが我が家の家族になって4年になるんだ。お祝いにハコが好きなウェットフードを買ってきたよ!

ありがとう。私はキャットフードが変わるのが苦手だけど、いつもウェットフードだけは食べちゃうから、うれしいニャ。

フクがお世話になってた動物愛護センターから連絡があったわよ。去勢手術も終わって、元気に暮らしてますってお返事したよ。
お迎えしたときの写真よりもいまのほうが可愛いね。太って丸くなったの知れないけど。

無事に愛護センターを卒業できてよかったニャ。

私たちは違う性格だから、全てを理解するのは難しいかもしれないワン。でも、それがお互いを補完し合うことにもなるワン。これからも一緒に色々なことを経験していくワンよ。