犬の観察が苦手
正直にいうと、私は犬と暮らし始めて、しばらくのあいだ、犬の観察が苦手でした。
トイレの前触れは必要に迫られて理解しましたが、犬の気持ちがわからずに、手入れをしようとしては噛まれ、問題行動をやめさせようとしては噛まれ、といった日々が続きました。
実際、犬のささいな体の動きから「言葉」や「感情」を読み取るには、経験が必要です。
私は家族の提案で犬を迎えて犬と暮らし始めたので、最初は、まあ必要なことはやるけど、という気持ちでした。
理解したい、なにかを改善したい、という気持ちを高めるひとつの方法は、「数える」ことです。
ビジネスやテクノロジーの世界で言われる「計測して改善せよ」は、動物にもあるのだ、と気づいたわけです。
アンナのおはなし
アンナ(シーリハムテリア、メス、9歳)だワン。
犬には友達や家族と穏やかに話すための特別な合図「カーミングシグナル」があるワンよ。
しっぽを振ったり、舐めたり、体をねじったり。でも、こういうのは、慣れないと観察がむずかしいワンよ。
犬の観察に慣れてない人にも、こういうのはわかりやすいワンよ:
- あくびをする
- ブルブルと体をふるわせる
- 吠える
あくびや体をふるわせるのは、戸惑いをあらわすことがあるワン。カーミングシグナルに分類されたり、されなかったり、諸説あるっぽいワン。
吠えることも、もちろん、自己表現だワン。喜びや興奮、恐れや不安、警告など、色々な感情や状況を伝えてるワンよ。
犬の行動や気持ちのパターンを理解するために、こういう、わかりやすいもの、例えば「吠える回数」を数える、というのを提案するワンよ。
例えば、お散歩の途中に何回吠えるのか、お客さんがチャイムを鳴らしたときにどのくらい続けて吠えるのか、など、吠えるタイミングや回数を記録してはいかがワンか?
カウンター
100円ショップ(ダイソー)のカウンターです。
もう2年ちかく、私は散歩のときにこのカウンターを持ち歩いて、散歩中に吠えた回数を数えています。
雑に作ったグラフですが、こんな感じです。
散歩中に興奮が強くなって、足に力が入って、肉球が痛みやすくなって、みたいなことを、私は数ヶ月前から書いていますが、こうしてみると、たしかに今年に入って散歩中に吠えた回数は増えていた感じがします。
高度なことはいろいろできそうだし、試してもいるのですが、まずはシンプルにできることを紹介してみました。
健康管理もまずは数値から。体重計をお勧めしたことがありますが、体重もグラフで把握するといいですね。
以下はアンナの体重のグラフです。最近はこまめに測っていないのでグラフが荒いですが。
近況
あおむけ抱っこで肉球の手入れや歯みがきをしようとしているアンナの写真です。ワンワンに似ているかな?繰り返しのご注意ですが、暴れたり落ちたりしないように。ケガをさせないように。
ごはんを欲しそうにしているアンナ。ごはんの前にマテをさせるのはよくないという話もありますが、アンナはごはんの前に興奮しすぎていたので、フセをさせて、落ち着かせてから食べてもらったりします。