新年早々ヒヤリ!ネコがヒモを誤飲

動物病院で猫が、タオルを巻かれて、押さえつけられて、スプーンで塩を飲まされる


(朝のリビングで)

ふにゃ〜ん、おはよう!今日はいっぱい遊ぶぞ〜!

おはよう、フク!ごはんおいしかった?

うん、ペロッと食べちゃったよ!

(パパが洗濯物の異変に気づく)

ん?ママ、この洗濯物のヒモがなくなってるけど、知らない?

え?え?どれどれ?……ホントだ。幅1センチ、長さ40センチくらいのヒモがなくなってる……。まさかフク?

にゃ……?ぼく知らないよ?(キョトン)

フク、まさか食べちゃったんじゃないの?ヒモって、腸に絡まって『腸閉塞』になることがあるのよ。すごく危ないんだから!

えぇっ!?そんなに怖いものなの?ぼく、遊んだだけにゃ!

フク、それがね、細長いものは飲み込むと腸の中で絡まって動けなくなるんだよ。最悪の場合、手術が必要になることもあるんだ。

これはすぐに病院に行った方がいいね。フクが元気そうでも、こういうのは中で詰まることがあるから怖いんだ。

じゃあ、急いでかかりつけの病院に行こう!

動物病院で白黒ハチワレの猫が、タオルを巻かれて、押さえつけられて、スプーンで塩を飲まされる

獣医さん:「フクちゃん、どうしましたか?」

今朝、洗濯物のヒモを誤食した可能性があります。幅1センチで長さ40センチほどです。

獣医さん:「長いヒモは特に危険ですね。腸に絡まると命に関わることもありますから、今すぐ吐かせる処置をしましょう。今回は塩を使いますね。」

えっ?な、なにされるのにゃ?(ドキドキ)

獣医さん:「大丈夫、大丈夫。塩を使って吐かせる方法です。プラスチックのスプーンでお塩を飲んでもらいますね。」

しょっぱ……にゃ……(ムスッ)

1さじでは効果がない?
もう1さじ飲ませる?

獣医さん:「早ければ5分ほどで吐くのですが」

フク、頑固だなあ。

獣医さん:「さらにシリンジで塩水を飲ませますね。これで吐いてくれるはずです。」

(しばらく経過)
にゃ……?うーん……なんともないにゃ。

吐かないですね……。

獣医さん:「もしこのまま吐かなかった場合、もっと薬の揃っている病院で追加の処置をすることも考えられます。様子を見て判断してください。」

わかりました。では一度帰宅して様子を見ます。

動物病院で処置を受けるネコのイラスト

(帰宅後、自宅で)

どうだったの?

塩を飲ませたけど、まだ吐いてないんだ。

……むむ……(顔をしかめてうずくまる)

フク、大丈夫?なんか苦しそうだよ。

……フク、もしかして……?

(突然、フクが吐き始める)

にゃぁぁぁ……ゲポッ!!

あっ!これ……今朝のヒモだ!それに……何これ?ティッシュ?洗濯ネットの切れ端?プラスチックまで混ざってる……?

フク、こんなに色々食べてたの!?やっぱりヒモは危険だったのね……。

フク、無事でよかったけど、これ危なかったよ……。

今回はすんなり吐けたから良かったけど、下手したら腸閉塞になってたかもしれない。これで3回目の誤食だけど、今まで病院が休みのときばかりだったんだよな。

今回は休み明けの朝だったから、すぐに連れて行けて本当に良かったね。

まさか…病院の休診日を覚えたのかな?

えへへ、なんとなく分かってきたニャア

(昼過ぎ)

にゃ……なんかお腹すいた……。

最初は水も食事も控えるようにって言われたよ。しばらくしたら、ふやかしたフードをって言われたけど、フクはふやかしゴハンが苦手だったね……。

うん……やっぱり普通のドライフードがいいにゃ。

(翌日)

ふにゃぁ〜元気いっぱいにゃ!もうヒモは……うーん、食べないようにするにゃ!

ホントに?もう危ないものには手を出しちゃダメよ。

フクが無事でホッとしたけど、僕たちも気をつけないとね。

フクがケージの外で遊んでいるときは、みんなでしっかり見守ろう!

(フクが落ち着いた後)

今回は塩で吐かせる処置をしてもらったけど、大丈夫なのかな?

獣医さんの話によると、場合によっては『塩中毒』のリスクがあるって。自宅でも応急処置はできると言われたけど、できるかな。。

誤飲した場合に薬を使って吐かせる動物病院も多いらしい。
だけど、薬にもリスクがあるんじゃないかな。

吐き気を起こす薬剤でも、副作用のリスクはありそう。
でも、獣医師さんは動物の状態を診て、リスクと効果を考えて処置するんだって。

誤飲の場合は時間との勝負。とにかく急がなくては。

動物病院で処置を受けるネコのイラスト