アンナ うちの子 11年前の思い出

イラスト リビングルームで、家族が犬の“うちの子記念日”11周年をお祝いしている様子

アンナ、今月でうちの子11年だよ!おめでとう!

えへへ、ありがとうワン!でも、まだまだ元気だワン!

アマゾンの注文履歴を見てたら、11年前のことを思い出したよ。最初、お迎えしたけど、何もなくて、あわてていろんなもの買い揃えたよね。

私のことを大切に思ってくれたんだワン!

どんなものを買ったのかニャ?

ドッグフードに、ペットシーツに、おもちゃに、ケージに…あと、ペットベッドは何度も買い直したなぁ。

何度も?どうしてニャア

アンナが粗相をして、洗ってもきれいにならなかったから。物を壊すのも得意だった。フクもそうだったじゃない? 最初は大変だったわ。

え…そうだったの?ちょっと恥ずかしいワン

口輪も買ったけど、うまく使えなかったね。今思えば、もっと早く専門家に相談すれば良かった。

でも、パパとママは頑張ったよ。怒られたこともあったけど、私のことを理解しようとしたワン

そう。怒ってもしかたないからね。。私たちがメンタルを鍛えられたよ。

おもちゃとか、全部壊れちゃったのかニャ?

ほとんどね。そういえばペット用品と一緒に、モーリス・センダックの「ふふふん へへへん ぽん!」って絵本を買ったの。アンナと同じシーリハムテリアが主人公なのよ。

覚えてる!櫛で毛並みを整えてもらった後に読んでくれたワン

本当に覚えてる?

いや、覚えてないかもワン。。。

その櫛、まだ使ってるのかニャア?

さびちゃって、今年やっと買い換えたんだ。あのとき一緒に買った毛抜きはどこかにしまってあるはず。今なら耳の掃除に使えるかもね。

11年も経つのに、アマゾンさんはよく覚えてるニャ

物は壊れても、思い出は壊れないものね。

あの「破壊王」時代とくらべると、今のアンナは、ずいぶん頑張っていい子になったよ。

えへへ、11年経っても、まだまだパパとママに甘えちゃうけど、いいワンか?

ママの本音

11年経って、やっと言えることだけど、最初のころ、もっとちゃんと準備できたはずなんだよね…

え?どういうことワンか?

実はね、私がブリーダーさんに予約を入れたとき、パパはまだ犬を飼うってことの意味をちゃんとわかってなかったと思うの。

…そうだね。正直、犬の家族を迎えるって、どれだけ大きな決断なのか、わかってなかった。

動物病院選びにも時間をかけるべきだったわ。家から近いところを選んじゃったけど、距離よりも、アンナに合った病院を探すべきだった。パピークラスにも参加しておけばよかったわ。

パピークラスって何だニャア?

子犬のための学校みたいなものよ。社会化トレーニングができて、専門家に相談もできるの

ママ、そんなに気にしないで。私は幸せだワンよ。

ありがとう、アンナ。でも、これは反省というより、これから子犬を迎える人たちへのアドバイスかな。

白い犬の絵本

そうそう、アンナが来た頃に買った絵本の話をしようか。

正確には “Higglety Pigglety Pop! or There Must Be More to Life” っていう絵本なの。日本語版のタイトルが「ふふふん へへへん ぽん!」なのよ。

どんなお話なのニャア?

ジェニーっていう白いシーリハムテリアが主人公なの。モーリス・センダックの実際の愛犬がモデルなのよ。

私と同じ白い犬さんだワン!

「かいじゅうたちのいるところ」で有名な人だニャ?

そう。でもこの本は少し違うんだ。犬のジェニーが「人生にはもっと何かあるはず」って家を出て、冒険の旅に出るお話。

センダックさんの実際の愛犬ジェニーへの深い愛情が詰まった本なの。

時を経て読み返すと、また違った味わいが感じられるね。

そっか…私も、パパとママと出会えて、幸せな人生を見つけられたワン。ジェニーさんと同じように、私も大切なものを見つけられたんだワン

冨山房モーリス・センダックの絵本
fuzambo.net