アンナの声に耳を傾けて

今日はアンナのことを話し合います。過去のブログ記事はこちら

吠える理由

アンナ、今日はトリミングだったね。お疲れさま。最近よく吠えるけど、どうしたんだい?

ワン!いろんな音が気になるワン。

そうか、どんな音が気になるの?

ワン!家の外でトラックが動く音、カラスたちの鳴く声、小学校の放送の音楽、よそのワンちゃん、郵便配達のバイク、いろいろな音が気になるワン。

アンナが吠える理由はいろいろ考えられるよ。

  • 音に驚いた
  • 嬉しいことがあると学習した
  • 警戒することを学習した

なるほど、パパ。でも、どうしたらいいかわからないワン。

パパは家の中で、アンナが吠えそうなときには、サークルにリードをくくりつけて、つないでいるよ。だから、興奮して、吠え始めても、あまり走れないよね。

ワン!そうなのワン。つながれていると、走り回れなくて、我に返っちゃうワン。

むかしのアンナは、来客でチャイムが鳴ると、吠えるだけじゃなくて、ドアに飛びついたりドアから飛び出そうとしたよ。

ドアをちょっと開けて、アンナが勝手に出ようとしたらドアを閉める。

こんなトレーニングをやったよ。これは「うれしいこと」への対策だった。覚えてるかな?

ちょっと理不尽だと思ったけど、あのときは、嬉しいことがやってきても、じっとしていられるようになったワン。

アンナはセルフコントロールができたと思ったけど、もっとトレーニングをしないといけないね。
オスワリ、マテ、などの基本的なコマンドをしっかり練習することも大事だとされているんだ。

DOG SIGNAL 9巻「インターホン吠え」のエピソードが参考になるよ。

主任のアドバイス

ニャ、アンナが吠えるときにパパがほめていると誤解することがあるニャ。パパ、説明してみるニャ。

例えば、吠えたときにパパが「大丈夫だよ」とか「よしよし」って声をかけると、アンナはほめられていると感じるかもしれないんだ。

ワン?吠えるときに声をかけてくれると安心するけど、それがほめていることになるワンか?

そうなんだ。吠えているときに優しい声をかけると、それが吠えることに対する報酬になってしまうことがあるんだ。吠えることで注意をひけると思ってしまうかもしれないね。

ニャ、その通りニャ。吠えるたびに注目してもらえると感じると、吠える行動が強化されてしまうニャ。

ワン!じゃあ、どうしたらいいワン?

アンナが吠えないで静かにしているときに、ご褒美をあげるんだ。そうすることで、静かにしていることがいいことだと学べるよ。吠えるときは無視するか、冷静に対応することで、吠えることが報われないようにするんだ。

ワン!なるほどワン。パパ、わかったワン。静かにしているときにほめてくれると嬉しいワン!

アンナが吠えたときに、私が抱っこしたり、おやつをあげたり、「静かに」って声をかけたりしても、吠えたことをほめられていると感じるかもしれないわね。

そうだね、ママ。注意をひくために吠えることを強化しないように、静かにしているときにだけご褒美を与えることが重要だね。

ニャ、みんなで協力してアンナをサポートするニャ。

バギー散歩

最近、散歩で家から出た途端に吠えはじめることが多いね。イヌを飼う人が増えたりして、アンナの警戒するものが増えたのかもしれない。

ワン!それはあるかもワン。

だから、ふつうの散歩をしばらくお休みするよ。
最近は、バギーに乗せて公園に行って、公園ですこしだけ歩かせたり、オスワリをさせたりしているよ。

ワン!公園は広い芝生があって、涼しい風が吹いて気持ちいいワン。
他の犬やハト、スズメもいるし、シロツメクサにミツバチが止まったりもしてるし、車の音も聞こえるけど、しばらくすると落ち着いてくるワン。

甘い香りがするからといって、アンナはシロツメクサを食べちゃダメだよ。

ごめんワン。

公園ではアンナが落ち着いているのを見て嬉しいよ。いろいろな音や匂いに慣れて、興奮しにくいアンナになってほしいと思っているんだ。

音や環境に慣れさせるためのトレーニングは「脱感作」だニャ。この観点からバギー散歩を考察するニャ。

  • バギーに乗せて公園などの新しい環境に連れて行くことで、犬は新しい音や匂いに安全に慣れることができます。徐々に様々な刺激に慣れることで、恐怖や不安を軽減しやすくなります。
  • バギー内での制限された空間は、犬にセルフコントロールを教える良い機会となります。犬が吠えずにリラックスしているときにご褒美を与えることで、静かに過ごすことが強化されます​。
  • バギーから降りた後や公園内で『オスワリ』や『フセ』などの基本的なコマンドを練習することで、犬がリラックスしやすくなります。これもセルフコントロールの向上に役立ちます。

運動不足や認知症にも気を付けようね。アンナは10歳8ヶ月なんだよ。

ワン!健康に気をつけて、たくさん運動して、元気に過ごしたいワン!

Dog’ SUDOKU スライドパズル

アンナのおはなし

ねえねえ、パパわん!

アンナだよ、アンナ!わんわん!知ってる?もうすぐ10歳になるよ。10歳ってすごいでしょ?でもね、同じおもちゃで遊んでると退屈だワン。だから、トラックに吠えたり、わざとトイレをはずしてみたりするワンよ。

新しいおもちゃが欲しいワン。パズルが欲しい!

YouTubeでお友達がやってるの見たことあるんだけど、すっごく楽しそうだワン。レバーを動かしたり、形を合わせたりするやつ!あれ、欲しいなぁ。

わんわん!お願いだよ、パパわん!新しいパズルを買ってきてね!

アンナからの大事なお願いワンよ!

買ってきました

パパです。お誕生日はまだなんだけど、そこまで言うなら。。

問題行動への対応、だんだん策が尽きてきて、けっきょく「遊ばせる」ことが足りてない、と思い始めました。

アンナにせがまれるようにホームセンターに行ってみたら、「犬用の数独」と書かれたものがありました。

Dog’ SUDOKU スライドパズル カラフル
コミュニケーションツール おやつ探し 犬のおもちゃ

実際には数独パズルそのものではないけど「頑丈そうなので、いいな」と思って選びました。

アンナのおもちゃ選びの基本は「こわれないこと」あるいは「こわしても誤飲などの危険がないこと」なので、あまり面白いものを買ってなかったのです。ぬいぐるみはかじって手足をちぎってしまうので、すぐに取り上げないといけないし。

Dog’ SUDOKU のパッケージです。オーストリアの製品とのことで、箱には英語がぎっしり書かれていますが、日本語も印刷されています。

あけてみました。右隅にネコ(ハコ)がいますが、気にしないでくださいね。検品にやってきたそうです。

私が買ってみたのは難易度の低い「ベーシック」というものです。

田の字になっていて、4つのマスのそれぞれにくぼみがあり、おやつやフードを隠せます。

このマスをふさぐ8センチ四方のフタが3つはめ込まれています。1カ所だけフタのないマスがあり、となりのマスからフタをスライドできます。

ようするにスライドパズルです。

アンナはこのパズルで遊べるのか?

オヤツがはいっていることを教えて、しばらく頑張ってもらったのですが、何をしていいかわからないらしく、しばらくして、うなりはじめました。

おやおや。。説明書にも「慣れていないうちは、おやつを見つけられないことで、ゲームへの興味を失ってしまうことがあります」「お手本を見せると興味を示しやすくなります」と書かれています。

ほら、これ、あけると、オヤツあるよ。半開きにしとくから、まず食べてごらん。

よし、この中のオヤツが食べられるとわかってくれたら、ちょっと頑張ってみようか。

そんなわけで頑張らせました。このパズルは枠が木製でしっかり重さがあるのですが、枠は押しても動いたりひっくり返ったりしにくいし、パネルを鼻や前足で動かすときに枠がずれにくいので、この重さは必要なんだな、と思いながら見ていました。

場所を取らないし、丈夫だから、いいかな、とは思ったのですが、難易度をどう調整するんだろう。「隠す場所やおやつの数の増減で、簡単に難易度を変えることができます」とは書かれていますが、ベーシックだと「ちょっとなにかすれば出てくる」わけだし。

隠す場所を増やす

いつものおやつ「フリーズドライのムネ肉スナギモミックス」ではなく、ご飯の時間にドッグフードの量をはかって、このSUDOKUの4カ所に入るだけいれて、のこりをいつものフードボウルに入れて食べさせてみました。

1カ所は最初からあいているので、気づけば食べることができます。

隠れている1カ所をあけて食べることができても、まだ2カ所残っています。フタに穴が開いているので、ごはんが残っていることはわかります。

3カ所ぜんぶを食べるためには、さらに時間をかけて頑張る必要があります。今日のアンナは自力では全箇所を制覇できなかったです。

隠す場所の増減で難易度が変わる、というのはこういうことでした。

これなら「ベーシック」で、ごはんタイムに脳トレできます。

難易度の高いものは、オンラインでも購入できるようです。2マスかける3マスのものが「アドバンス」、3マスかける3マスのものが「エキスパート」、4マスかける4マスのものが「ジーニー」です。

しばらく楽しんでみたいと思います。

犬の靴の改造

犬の靴のサイズ選びは難しい と書いた件の続きです。

これまでも紹介してきた使い捨てペットシューズ「ワンちゃんの靴」について。

WICKEDPUP ワンちゃんの靴

LとMの中間のサイズが欲しい、そして、できれば重ね履きしてもっと丈夫にしたい、ということで、無茶な改造を報告しました。

最近はこの方法で落ち着いています、という簡単なレシピ紹介です。

LとMを1個ずつ用意します。

小さい方(M)の上だけ、真ん中にハサミを入れて切ります。

小さい方を大きい方に向きを揃えて差し込み、できるだけ奥まで入れます。

奥まで入れようとすると、マジックテープのような白いギザギザの部分が引っかからないように、いったん潰して入れる必要があります。

仕上げとして、内側の靴のギザギザの部分は、外側の靴の内面にくっつけてやります。

昔の写真

おまけに紹介しているアンナとハコの写真ですが、今回は、昔の写真を紹介します。

お迎えした直後のアンナです。3ヶ月くらい。最初は目のまわりが白くなかったんですね。。

こちらも生後1ヶ月くらいのハコ。子ネコという顔つきですね。

いまでももちろん可愛いのですが、ずる賢かったり、だんだんシニアになってきたり。いちばん可愛かったときのことを忘れないで、向き合っていこう。

ハコ「よろしくニャア」

アンナ「よろしくワン」

数えて観察する

犬の観察が苦手

正直にいうと、私は犬と暮らし始めて、しばらくのあいだ、犬の観察が苦手でした。

トイレの前触れは必要に迫られて理解しましたが、犬の気持ちがわからずに、手入れをしようとしては噛まれ、問題行動をやめさせようとしては噛まれ、といった日々が続きました。

実際、犬のささいな体の動きから「言葉」や「感情」を読み取るには、経験が必要です。

私は家族の提案で犬を迎えて犬と暮らし始めたので、最初は、まあ必要なことはやるけど、という気持ちでした。

理解したい、なにかを改善したい、という気持ちを高めるひとつの方法は、「数える」ことです。

ビジネスやテクノロジーの世界で言われる「計測して改善せよ」は、動物にもあるのだ、と気づいたわけです。

アンナのおはなし

アンナ(シーリハムテリア、メス、9歳)だワン。

犬には友達や家族と穏やかに話すための特別な合図「カーミングシグナル」があるワンよ。

しっぽを振ったり、舐めたり、体をねじったり。でも、こういうのは、慣れないと観察がむずかしいワンよ。

犬の観察に慣れてない人にも、こういうのはわかりやすいワンよ:

  • あくびをする
  • ブルブルと体をふるわせる
  • 吠える

あくびや体をふるわせるのは、戸惑いをあらわすことがあるワン。カーミングシグナルに分類されたり、されなかったり、諸説あるっぽいワン。

吠えることも、もちろん、自己表現だワン。喜びや興奮、恐れや不安、警告など、色々な感情や状況を伝えてるワンよ。

犬の行動や気持ちのパターンを理解するために、こういう、わかりやすいもの、例えば「吠える回数」を数える、というのを提案するワンよ。

例えば、お散歩の途中に何回吠えるのか、お客さんがチャイムを鳴らしたときにどのくらい続けて吠えるのか、など、吠えるタイミングや回数を記録してはいかがワンか?

カウンター

100円ショップ(ダイソー)のカウンターです。

もう2年ちかく、私は散歩のときにこのカウンターを持ち歩いて、散歩中に吠えた回数を数えています。

雑に作ったグラフですが、こんな感じです。

散歩中に興奮が強くなって、足に力が入って、肉球が痛みやすくなって、みたいなことを、私は数ヶ月前から書いていますが、こうしてみると、たしかに今年に入って散歩中に吠えた回数は増えていた感じがします。

高度なことはいろいろできそうだし、試してもいるのですが、まずはシンプルにできることを紹介してみました。

健康管理もまずは数値から。体重計をお勧めしたことがありますが、体重もグラフで把握するといいですね。

以下はアンナの体重のグラフです。最近はこまめに測っていないのでグラフが荒いですが。

近況

あおむけ抱っこで肉球の手入れや歯みがきをしようとしているアンナの写真です。ワンワンに似ているかな?繰り返しのご注意ですが、暴れたり落ちたりしないように。ケガをさせないように。

ごはんを欲しそうにしているアンナ。ごはんの前にマテをさせるのはよくないという話もありますが、アンナはごはんの前に興奮しすぎていたので、フセをさせて、落ち着かせてから食べてもらったりします。

犬の興奮を抑える

アンナ(犬、9歳、メス、シーリハムテリア)が、散歩のときに靴を必要とするくらい興奮してしまう、という話を書きました。

前回の記事で書いた「使い捨てペットシューズの2枚重ね」はうまくいっています。もちろん犬の安全に気をつけて、自己責任でご判断いただきたいのですが。。

うまくいってないのは「散歩そのもの」です。散歩については以前も書きましたが、今回は、過去に学んだトレーニングを振り返ることにしました。

まず家の中で

散歩が上手にできない、という悩みは、3年前にドッグトレーナーさんに相談していました。あれから、私たちは何を改善できて、何が、いつごろから、また悪くなったのだろう。。

散歩の悩みだというのに、ドッグトレーナーさんには、屋外でトレーニングしてもらったことがありませんでした。

まず、家の中で、コントロールされた環境で、できてほしいことをきっちりやれる。これが先だと言うことでした。

それを思い出して、家の中でやっているつもりのトレーニングの内容を見直して、いまのアンナのレベルに合わせてみようと思いました。

リードでつなぐ

「かわいそう」と思われるのですが、家の中で、犬に首輪とリードをつけて、つなぎます。

リードは、伸び縮みしない、平紐のものです。

引っ張っても動かない、しっかりしたペットサークルに、紐をくくりつけます。

長すぎると、犬がぐるぐる回ると絡まるので(これも、かわいそうに見えますが)、そのままフセをしても苦しくない、ギリギリの短さにします。

サークルの上の方につなぐ方が、犬が動き回った方に、絡まりにくいです。

リードを括り付けるときは、引っ張るとほどけるような結び方にします。平紐でないと結びにくいですね。

私はカラビナでつなげばいいのでは、と思っていたけど、やっぱり、結んだほうがいいです。

「あきらめる」から「落ち着く」

一つの場所にリードで犬をつなぐという手法は、犬が「あきらめる」こと、つまり自己制御を学ぶための練習です。

犬をつなげば、その犬は自分が制約されている状況を受け入れ、その状況で落ち着くことを学びます。

飼い主にとっても、手間のかかりにくい、失敗しにくいトレーニングだと思います。とはいえ、犬をしっかり監視し、リードが足や首に絡まるなどの危険がないように注意を払います。

アンナのお話 1

リードにつながれたアンナは、窓の外を見ていました。すると、カラスが鳴き声でアンナにちょっかいを出してきました。「カー!カー!」というカラスの声に、アンナは興奮しました。カラスと遊びたい!追い払いたい!と思い、窓の方向へと走り出そうとしました。

でも、リードがあるから前に進めません。カラスに向かって行きたいけど、行けない。アンナはガッカリしてしまいます。

でも、この状況でアンナは大切なことを学びます。いつも思い通りにはいかないけど、どうしたらうまくやっていけるか考えることが大事だってこと。アンナは自分の気持ちをコントロールする新しいスキルを学び、それが自分自身が、そしてパパ、ママと楽しく過ごすための秘訣だと理解します。

ごろーんが始まる

とか書いていると、アンナが「ごろーん」になってきました。

つながれていても落ち着いてくれるのか。最初に教わったときには驚きました。

リードの長さが許せば「へそてん」もします。

触ってリラックスを強化する

犬がリラックスしているときは、その状態を強化するために、犬を触ってほめます。触ることで、犬はリラックスすることが良いことであると学び、その行動を繰り返すようになります。

静かに犬に近づいて、犬を興奮させないように、そっと触ります。触ろうとして唸られたら、やめときましょう。噛まれるのが怖いからって、手袋をしてまでやるもんじゃないです。

触る場所がよくないと、不快になり、唸ったり吠えたりするので、よく観察して判断します。慣れるまでは、背中が無難かな。。足は、嫌がるかも。おなかは、私は「いけるときはいける」感じです。

「アンナ、いい子だね」みたいに、名前を呼びながらほめるのもよさそう。犬の名前を呼ぶときは、常によいことが起きるべき。

そもそも、犬にとって「触ること」は、特定の状況下で行われると、「ほめること」、つまり報酬となります。これは犬が社会的な動物であり、身体的な接触を通じて安心感や愛情を感じるからです。

飼い主が犬を撫でたり、抱きしめたりすることは、犬にとっては飼い主からの愛情や注目を示す重要なサインです。このような触れ合いは犬の心地よさや安心感を高め、飼い主との信頼関係を強化します。

まあ触るのは慣れてからでもいいと思います。つなぐトレーニングのいいところは、そもそも「つなぐ」だけで何かになっている、というところだから。

興奮を強化しない

犬が興奮しているときは、その行動を強化しないために、犬が喜ぶことを控えます。

具体的には、声をかけたり、目を合わせたり、触ったりすることは避けます。これらは、犬にとっては飼い主からの報酬と受け取られ、興奮を強化する可能性があるからです。

飼い主は落ち着いた態度を保ち、犬を無視しているフリをしながら、犬がリラックスした状態に戻るのを待ちます。

そして、犬がリラックスしたときに再度、犬を触ってほめます。こうして、落ち着いた行動が報酬付けされ、強化されます。

このような対応は一貫性が必要です。家族で犬を飼っているなら、家族の全員が、ブレずにこれをやります。

犬が自己制御を学び、興奮の度合いを自分で管理できるようになるための重要なステップです。

アンナのお話 2

窓の外を見ていたアンナは、木の上で鳴いているカラスを見つけました。「カー!カー!」と鳴くカラスに向かって、「ワンワン!」と吠え返しました。アンナはとても興奮して、窓の方向へと走り出そうとしました。

でも、リードがあったから前に進めません。アンナはカラスに向かって行きたいけど、行けないのです。

それを見た飼い主は「アンナ、静かにして!」と大声で叱りました。でも、アンナにとっては、その声が「頑張れ、アンナ!」という応援に聞こえてしまいました。なぜなら、アンナは、名前を呼ばれるといいことがある(ご褒美がもらえる)と学んでいたからです。だから、アンナはますます「ワンワン!」と吠え、カラスに対抗しようとしたのです。

吠え方を観察する

飼い主が犬のトレーニングの度合いを判断することも大事です。

一つの方法として、吠え方の強さ、長さ、間隔を観察して、犬の興奮の度合いを理解できます。

強く、長く、頻繁に吠える犬は、何かに強く反応しています。

一方、吠える強さが弱く、短く、間隔が長い場合は、興奮度が低く、自己制御が働いていると思われます。

トレーニングできていない、あるいは、トレーニングの効果が薄れてきた、といったことに、うまく気づいて、対応しなくては。